駐在員におすすめの円からドルに両替する方法|ワイズ(Wise)でドル転

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円からドルへの両替方法(ドル転)について、長年の駐在経験を元にいろいろ試した結果、コストや手間がもっともかからないおすすめの方法(ワイズ・旧トランスファーワイズを利用した方法)に辿り着いたのでご紹介します。

駐在員のドル円両替事情

駐在員は会社から給料をドルでもらうことができるので、両替をする必要はないと思っている方もいます。

しかし、為替レート次第で大きく損をしているかもしれません。

会社が1ドル110円のレートで交換してくれるとき、為替が円高に触れて1ドル107円になったとしましょう。

100万円の給料は会社のレートだと9090ドルにドル転できます。

給料を円でもらい、自分で円からドルに1ドル107円のレートで替えたとすると9345ドルに変わります。

その差は255ドルは馬鹿にできません。

過去、駐在生活の中で、レート差が10円近く開いたこともあります。

その時になってから慌ててやり方を覚えていたら間に合わないので、今のうちに試しておいたほうがいいでしょう。

円安に触れた場合は会社のレートでドルに両替してもらったほうがお得です。

最近は円安傾向なので、次に円高が来ることも十分に考えられます。

「円高に振れたら自分で両替」

と、覚えておきましょう。

円からドルに替えたい

会社からの給料分だけではアメリカでのドルでの支出をまかない切れないこともよくあります。

ただでさえ物価が高く、旅行に行ったりすれば日本円の貯金を切り崩す必要が出てくるかもしれません。

また、成長著しい米国株に投資したい場合、まとまった資金を円からドルに移したいということもよくあります。

額が大きければ大きいほど、ドル転する際のコストを気にしないと大きく損をすることになります。

帰任後も円からドルに替えたい

ドル転をなるべくお得に行いたいというのは赴任中に限ったことではありません。

アメリカのクレジットカードの方が、日本のクレジットカードよりも圧倒的に還元率がいいので、日本に帰任してい以降もアメリカのクレジットカードを使い続けたいものです。

日本でアメリカのクレジットカードを使い、アメリカに残しておいた銀行口座から引き落とされるようにしておけば、そのままアメリカのクレジットカードを日本で使い続けることができます。

そのため、アメリカの銀行口座に定期的にドルを入金する必要が出てくるわけです。

アメリカにいなくても資金の移動がオンラインで完結する両替サービスを使いこなせるようになっておきましょう。

最もお勧めな方法はワイズ(Wise)(旧トランスファーワイズ)

いろいろ試しましたが、行き着いたのはトランスファーワイズを使ったドル転の両替方法です。

その理由が以下です。

トランスファーワイズ(Wise)の特徴

  • レートが一定期間固定できる

最大の特徴が一定期間両替レートを固定できる点です。

他のサービスでこのような特徴は見たことがありません。

100万円をドルに変える申込みを行った時、レートが1ドル110円だったとします。得られるドルは9090.9ドルです。

両替をするときはワイズの指定する口座に振り込みを行うのですが、振り込み入金を行う期限は申込みを行ってから48時間以内です。(祝日や週末を挟むときは伸びます。)

振り込み入金期限までの間、申込時のレートが固定されます。

一日後、レートが変わって1ドル111円になったとします。

申込時のレートが適用されるので、得られるドルは9090.9ドルで、そのまま48時間以内に100万円振り込めばOKです。

もし、振り込み時点のレートが適用となると、 変換後は9009ドルとなり、約82ドルも損することになります。

逆に、円高に振れて1ドル109円になれば、申込みをキャンセルして新たなレートで申し込みし直すことにより、約83ドルも得します。
入金期限も新たに48時間得られるので、更に円高に振れたら申し込みし直しをすればいいです。
この方法で、短期間に3円くらい円高に振れたこともあったので、250ドル近く得をしたことがありました。

レートを固定するということは、誰かが変動のリスクを負っているということです。恐らくは、日本の銀行がそのリスクを負担していると考えられるので、ユーザーは単純にそのリスク分を得しているということです。このサービスが長く続くのか疑わしいですが、今の所問題なく何年も利用できています。

  • 安い手数料と僅かなスプリット

レート固定のメリットがあまりにも大きいのですが、手数料も高くなく、かなりお得です。

100万円分のドル転両替でかかる手数料は6000円程です。

スプリットもほぼないに等しく、市場レートが110.00円だったときに交換レートは110.005円でした。

日本のトランスファーワイズ受け入れ銀行への振り込み手数料は別途かかります。

振込手数料含む100万500円を両替した際に得られるドルが9040ドルです。

1ドルあたり110.7円でドル転両替できたことになります。

1ドルあたり0.7円がドル転両替の手数料です。

トランスファーワイズの良いところは、ドル転両替金額に比例した手数料になっており、少額でもほぼ同じ手数料率となります。逆に言うと、大きな金額になればなるほど、他の手数料定額サービスで交換したほうが得になる可能性もあります。でも、100万円程度でしたらあまり変わらないので、気にする必要はありません。

  • 新規口座開設手続き簡単

トランスファーワイズ(Wise)はアメリカのサービスなので、口座開設のために難しい手続きは必要ありません。

日本の住所と、免許証などの身分証明書が必要ですが、それさえあればアメリカにいながらにして口座開設が可能です。

口座開設の申し込みに10分、実際に初めての取引を行うまでに1週間もかかりませんでした。

  • ドル転両替がすべてオンラインで完結

トランスファーワイズで一度ドル転に成功したら、現地のATMから現金を引き出したりする必要がなく、全てオンラインでドル転することができます。

実際に両替してみる

トランスファーワイズ(Wise)にログイン後、「Send Money」を選択して最初の画面です。

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この時点の為替レートは110.00円でした。それに対し、ワイズでは110.005円が表示されています。

木曜日だったので、96時間固定となっています。

最終的に得られるドルは9032ドルです。

振込先として米国内の銀行口座を選択し、用途を回答します。用途はGeneral Expenseで問題ありません。

ドル転両替の申込みを行うと、振込先口座番号が表示されます。

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ここでは「I’ll transfer my money later」を選択して、振り込む時期を見計らいます。

期限内(通常は48時間)に円高にならなかったら振り込みを行います。

日本の銀行口座でオンライン振り込みができるようにしておきましょう。
振り込むときに、口座名義人を指定の英数字に変えておく必要があります。

振り込んだら、ワイズにログインして「I’ve made my bank transfer」をクリックします。

しばらくすると銀行口座にお金が振り込まれます。

オンラインで完結です。

待っている間にレートが円高になったら、過去のリクエストは自分でキャンセルしてもいいですが、放置しておけば勝手にキャンセルされます。

有利なレートで申し込みし直すことで、お得なレートでドル転両替ができます。

振込完了後にもキャンセル可能

※2024年8月更新

円高に触れたのでドル転しましたが、日本の銀行からワイズの口座に振込完了したあとに、想定以上に円高に触れたため、少し損しそうになりました。

しかし、実際にドルに変わってアメリカの銀行口座に入金される前であれば、取引をキャンセルすることが出来ます。

この日は振込手数料無料のPayPay銀行から75万円を振込完了しました。

1日後、3円以上円高に振れたため、失敗したなーと思い、未練がましくワイズのHPでどれくらい損したのかチェックしていました。するとまだキャンセルの選択肢が表示されているのを発見しました。

いつでも必ずキャンセル出来るわけではないようですが、2−3万円くらい違いがあるので、手数料がかかってもいいやと思い、キャンセルをクリックしました。

すると、一瞬でPay Pay銀行に75万円まるまる戻ってきました。

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日本時間8/4 16時に振込実施、ほぼ一日後に円高に振れたのでキャンセルしたところ、手数料も何も引かれず全額帰ってきました。

無傷はさすがに驚きです。

すぐにワイズでドル転を手続きし直し、振込を実施しました。(本来なら、もう少し円高が進む可能性も高いので、固定レートの間は待ったほうがいいですが、ここのところ何回もキャンセルしてドル入金を引き伸ばしていたこともあり、早くドル入金が必要だったので、すぐに振込しました。)

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結果、同じ75万円の入金で160ドルも違うという結果になりました。

こういう融通が聞くのがワイズの最大の強みであり、手放せない理由です。控えめに言って最高なサービスだと思います。

その他の方法 

トランスファーワイズ(Wise)と出会う前、ネットでいろいろ調べて比較的お得な方法を使ってました。

それらもご紹介して、最後にすべての方法を比較します。

マネーパートナーズとプレスティア(SMBC信託銀行)

この方法は、ワイズのように従量制の手数料ではなく、手数料定額の方法なので100万円以上を一気に交換するときは少しお得になる可能性があります。

しかし、マネーパートナーズとSMBC信託銀行のプレスティアマルチマネー口座の2つを作る必要があり、まあめんどくさいです。(日本の窓口に行く必要あり。)

マネパとプレスティアを使ったやり方はこのサイトを参考にしてください。

このやり方では、円からドルに変える時のレート差は0.005ドル程度なので、上記ワイズと変わりません。

一回の両替で手数料は定額の2500円なので、両替金額が大きければ大きいほどお得になります。

この方法で、手数料含む100万2500円を1ドル110円のときに両替すると、9090.5ドルとなります。
ドル転両替レートは110.27円となり、手数料だけ見たら最も安いです。

問題なのはアメリカのATMで下ろせるようになるまで数日かかること、クレジットカードの引き落とし用口座に入れ替える必要があることです。

手数料がかからないアメリカのCiti バンクのATMでは1日1000ドルまでしか引き出すことができず、何度も通わないといけません。近くにCitiバンクがなかったのでめちゃ不便でした。

日本のクレジットカード決済

日本のクレジットカードをアメリカでそのまま使うことでも、円からドルへ両替したようなものです。

手数料は1.5%以上かかります。

何かを買わなければこの方法は使えないので、投資などに利用することは出来ません。

普通の銀行などでの両替は、2−3%を余裕で手数料として取るので、それと比べたらお得ですが、ワイズやマネパには敵いません。

まとめ

円からドルへ両替する方法としてご紹介したものを比較しました。

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100万円を両替した場合は、マネパとPrestiaを使った方法が安いですが、20万円ならワイズのほうが安いです。

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それぞれのいいところを表で表すと、圧倒的にワイズが優れています。

何よりもレート固定によって得られるメリットが圧倒的に大きいです。

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コメント

  1. 髙橋 正 より:

    いろいろと参考になりました。ガラパゴスへは一度行きたいと前々から計画をしてました。ふつうかなりの費用がかかると聞いています。格安で行く方法があるんですね。

    私はサンフランシスコに長年住んでいる、アメリカ永住者です。
    もしこちらに来ることがあれば、一度お会いしたいです。

    私もブログを書いてます。 タフ オヤジのアメリカ情報 GOZIRA HUNTERのブログ

    • はじめまして!コメントをいただきましてありがとうございます!
      参考にしていただけたとのことで何よりです!

      ガラパゴスは日本から行くのと比較してアメリカからですと当然ですが費用を抑えることができて時間も短縮できますね!
      今はまだ厳しいかも知れませんが、Covid19が落ち着いたら検討してみてください!

      とても興味深いブログを書いていらっしゃいますね!
      私も友人にガンマニアがおり、ライフルを打たせてもらったときの衝撃は今でも忘れられません笑
      サンフランシスコで機会がありましたら是非お会いしたいですね!

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