アーミッシュが生活するペンシルバニア州ランカスターを観光して興奮した話

アーミッシュ絵葉書馬車 アメリカで学ぶ
アーミッシュコミュニティで購入した絵葉書

キューバに行っ(て別室送りにされ)た時、キューバ人は未だに馬車に乗って生活していたと友達に話したら、アメリカにもいるよと教えてもらったことがありました。
興味が出たので週末に弾丸旅行してきました。

日本では中々見ないタイプの独特なコミュニティだったので、アメリカならでは体験としておすすめです!

目次【本記事の内容】

アーミッシュとは?

英語でAmish、発音もアミッシュに近いと思いましたが、日本語表記はアーミッシュとなっています。

アーミッシュの特徴

電気も車もテレビも無し。
自給自足の生活を貫く奇妙なコミュニティがアーミッシュです。

ハンターハンターのNGL自治区のように、
文明の排除というのは建前で、
実は大量の破壊兵器や薬物を密造しているという
衝撃のスキャンダル

を期待していたのですが、、、、、

普通に平和な雰囲気で素晴らしい場所でした!^^;

元々はドイツ系の移民で、聖書に書かれていない化学は信用しないから、学校では教えられないそうです。

ちなみに英語は普通に通じます。

電気はダメでも電池はOKで、ランプやキッチン、冷蔵庫等はプロパンガスが動力になっています。

プロパンガス内蔵のライト
ガソリンで動くアイロン

世俗から遮断された生活というところがポイントのようです。

車や電話など、外との接触が容易になるものを使わなければ、ある程度生活を便利にするのはいいと、柔軟な考えです。

飛行機に乗るのは身内が亡くなった時だけ許され、普段の移動は馬車のみです。遠出をすることが好まれないようです。

ちょっと現代の生活からすると想像つかないですが、、、
退屈なのは間違いないと思われます。。。

アーミッシュが生活する場所・訪問の仕方

ペンシルバニア州ランカスターという町の周辺に広がるアーミッシュコミュニティに行ってきました。

今回もクレジットカードを駆使した格安弾丸旅行です。

フィラデルフィア空港までLCCのSpirit航空を使い、5000マイル+$23の格安航空券(土~月の往復)でした。

行はオーランド~ダラス~デトロイト~フィラデルフィアと3本の飛行機に乗らされました。

レンタカー(事前ネット予約Expediaで一番安いのを選び、Hertzが2泊3日で$89でした)を借りて西に向かうこと1時間半程度で着きました。

宿はAirbnbで、アーミッシュの家で宿泊できるプランもありましたが$150以上して高かったので、近くの$70程度のところに泊まりました。

アーミッシュエアビー寝室  アーミッシュ エアビー バスルーム

時間をかけてゆっくりアーミッシュ観光をしたい気持ちは山々ですが、週末弾丸で強行するには、利便性・経済性・快適性も大事です。

さすがに飛行機3本はアーミッシュの人から怒られそうですが、、、

アーミッシュ観光のここがすごい

日曜日は軒並み営業してないので、土日で行く場合は注意して計画しましょう。

アーミッシュビレッジツアー

唯一日曜日でもやっている施設でした。

観光客向けで、アーミッシュが暮らしていた民家や町全体のツアーなどが楽しめます。

フルコースが3時間程度で30ドルくらいで、予約無しでもすぐ参加できました。

家の中は独特の家具やアーミッシュキルトを使った服やベッド、外はいろいろな動物を見て回れる楽しいツアーでした。

アーミッシュの服と靴       アーミッシュの動物

馬とロバを掛け合わせた家畜のラバ/Muleがいました。育てるのにお金がかからないけどパワーもある、便利な家畜らしいです。ただし生殖能力は無く、日本であまり見られません。子どもが作れないのに使い倒される何とも切ない種の動物ですね。。。ちなみに、アーミッシュコミュニティのようなアメリカの原風景が最も似合う男クリント・イーストウッドの最新作「運び屋」の原題はThe Muleです。サンダルではありませんが読み方はミュールです。

GAP VIEW ファーマーズマーケット

道中、大きな牛の置物と立て看板を発見して立ち寄ってみました。

馬が引く耕運機が見れたり、洗濯物を干していたり、アーミッシュが経営するローカルマーケットでした。

ウシさんがたくさん飼われており、牛乳が美味しそうすぎたので3日で飲みきれないとは思いつつも1.5リットル程度のボトルと、他にヨーグルトやアイスなどを購入しました。

アーミッシュ 牛乳

牛乳は賞味期限が書いてないあたりからして、自家製で大自然の味が楽しめそうな気配しかしないのですが、予想通り、アメリカで飲んだどの牛乳よりも美味しかったです。

生クリームに近い濃厚な味を、ストレートで味わったりコーヒーに入れたり、3日間かけてしっかり堪能しました。

HersheyCo.svg

チョコレートのHershey’sの工場がランカスターから西に30分くらいのところにあります。創業者はメノナイトというアーミッシュに近い宗派だったそうです。アメリカの甘すぎる他のチョコとは一線を画すまろやかで上品な味は、この地域の牛さんのレベルが高いからと思われます。

Philly cream cheese.jpg

クリームチーズの有名なフィラデルフィアクリームチーズはフィラデルフィア産ではありませんが、乳製品のイメージが強いフィラデルフィアという名前を使ってニューヨーク州でできたブランドです。 

Gap View ファーマーズマーケット ロケーション

ファーマーズマーケットは観光客向けの施設では無く、リアルなアーミッシュと話す機会に巡り合いました。
年頃のかわいらしい女の子と、小さな男の子ふたりが外で掃除をしながら遊んだりしていて、ほっこりしました。

地元のお客さんとみられる老夫婦が、晩御飯はどこで食べるか決めた?と話しかけてきたので、まだだけどおすすめある?と聞くと、「Bird in hand」というレストランがおすすめだと教えてくれました。
しかもその人自身も小鳥を手に乗せていて、鳥を見せながらBird in handだぞ、と丁寧に教えてくれます。
住所もBird in handです。

アーミッシュはすることが無くて暇だから、鳥を手なずけるのが全員得意なのかもしれません。
この日の夜はBird in handで食べることに決めました。

興奮ポイントの数々

他にもたくさん刺激的な体験がありましたが、抜粋してお伝えします。

美味しい料理と子だくさん

Bird in hand レストラン

ファーマーズマーケットで教えてもらったレストランは、ブッフェ形式でした。
どれもこれも美味しくて、お腹がはち切れんばかりに食べました。

Bird in hand レストラン 店内
奥に100以上のテーブルがありましたが終始満席でした。15分くらい待ちましたが、グッズの販売もやっているのでそれを見て時間を潰しました。帰りにいろいろ買いましたが、性懲りも無くジャムなんかを買ってしまい、飛行機に乗るときに没収されました。
同じ失敗を何回繰り返したことか、、、
Bird in hand レストラン ブッフェ
金色と言っていいくらい鮮やかに光るマッシュポテトが印象的でした。

Bird in hand レストラン ブッフェ 1   ブッフェ 肉

ミートボールっぽい肉の何かが伝統料理らしいですが、何種類かあってどれもめっちゃ美味しかったです。
隣でお会計していた人は、このレストランのためだけに遠くから来たそうです。 リピーター続出なのも納得の絶品揃いでした。

アーミッシュの人生

料理の美味しさと同じくらい驚いたのは、普通の家庭で平均7-8人の子が生まれるということです。

確かに、馬車から顔を覗かせている子どもたちを見かけることが多く、非常に愛くるしい光景でした。
女性の服は全て妊娠用に調節できるような作りになっています。

テレビもアイフォンも無くて暇なんだから、することが無くて、、、というのは納得感大ありです。
翻って先進国の少子化の本質的な原因を垣間見た気がしました。
親がやりたいことがあればそれだけ子どもは少なくなりますよね。。産めよ殖やせよの昔はパソコンもテレビゲームも無かったわけで。。。

Old Order Amish in the 20th century.png
アーミッシュの人口チャート

おかげでアーミッシュ人口は増える一方です。
平均8人産むということがどれくらい凄いことかというと、
20年で人口が約4倍になり(年率+7-8%)、
100年で25500%の人口成長をするということです。
日本だったら2120年に人口256億人です。

繁殖力というものが一体どういうものなのか、思い知らされますね。。

アーミッシュは、大人になる前に外の世界で一定期間を過ごし、故郷を捨てるのかアーミッシュとして生きるのかを選択するそうです。
現実にはかなりの割合で家族の元に戻る人が多いようです。
外の情報を一切知らずに育ち、急に外に出ても一般人と打ち解けられない状態になることは、大いに予想が付きます。

しかし、それを別にしても、アーミッシュ村での暮らしが幸せだから戻って来たくなるんだろうな、、、ということが伝わってくる、そんな素晴らしい場所でした。

また時間を取って訪問したいですね。
あのクリーミーなミルクの味が忘れられない。。。

※2020年1月追記

ラジオからショッキングなニュースが聞こえてきました。

調査によると、アーミッシュコミュニティではレイプ等も含む性暴力が常習化されており、その多くが隠匿されているというものです。

閉ざされたコミュニティで、声をあげることが出来なかったのかもしれません。

呑気に観光をしていた時は全く知りませんでしたが、真相の解明と事態の改善を強く望みます。

このような側面も踏まえ、複雑な思いではありますが、人間についてよく考えさせられる経験であったと思います。

フィラデルフィア観光

土日にアーミッシュ観光をした後は、フィラデルフィアに立ち寄って一日観光しました。

ペンシルバニア大学

大迫力の市庁舎、その横のLOVEサインなどをざっと回った後、ペンシルバニア大学を散策に行きました。
アイビーリーグの一角を担う、歴史ある迫力満点の大学でした。

ペンシルバニア大学魔法の館
魔法の館っぽいこの建物が一番お気に入り

遅めの朝ご飯を食べるところがあまり見つからなかったので、学生御用達のフードトラックにしました。
中国人経営のLyn’sというフードトラックが行列があって評価も高く、Egg&Cheeseサンドウィッチがなかなかの美味しさでした。

カフェが集まるいい感じのエリアを発見したのですが、1店舗だけ異彩を放っていました。

Aveil50ペンシルバニア大学カフェ
何種類ものコーヒー豆が古そうな容器に入れて並べられています。コーヒーの油がしみだして見た目は結構ヤバい。
Aveil50ペンシルバニア大学カフェ ポストカード
大量の怪しいポストカード達

怪しいコーヒー屋さんの場所はこちら

大学周辺ではこんな光景も。

ペンシルバニア大学カフェ デモ

何かのデモみたいですが、なんの抗議活動かはまったく分かりません。

大学の周辺は変なものに出くわしがちなのは世界共通ですね。

Insomnia Cookies logo.svg
飛ぶ鳥落とす勢いのinsomnia cookiesはペンシルバニア大学生が立ち上げたクッキー屋さんブランドです。

雰囲気のいいお店もたくさんあります。

カフェ巡り

United by Blueカフェはフィラデルフィア発祥です。
日本でもグッズが手に入ります。
おしゃれな雰囲気に酔ってついTシャツやらセーターを買ってしまいました。

United By Blueカフェ

フィラデルフィア発サードウェーブチェーンのSAXBYSカフェ、日本式のコールドブリューが飲めるElixr Coffeeなど、カフェ巡りが好きな方にはおすすめのいい雰囲気のカフェがたくさんありました。でした。

Saxby’sカフェ

    

Elixr Coffee

Elixr coffee    Elixr coffee

宿泊先

宿泊場所はまたもやAirbnbで、飲み屋が集まるOld Cityにほど近く、旅人たちが集まるホステルのような場所に泊まりました。$30程度です。

エアビーのエントランス
ペンシルバニア エアビー
男女混合一部屋12ベッドのベッドルーム。向かいのベッドの女の子も一人旅だったので、仲良くなりました。こんなところに一人で泊まれる度胸がすごい。

レストラン

晩御飯に歩いて行けるSonny’sというところでフィラデルフィア発祥のPhilly Cheese Stake を食べました。アメリカでは珍しい薄切り牛肉は日本人の好みに合っていて、本場のもやっぱり美味しかったです。

帰りの便

帰りもスピリットですが、オーランドまで直行便だったので、行きより楽でした。
フィラデルフィア空港にはセンチュリオンラウンジがあるので、アメックスプラチナを持っているおかけで優雅に休息を取ることが出来ました。

センチュリオンラウンジ 料理 センチュリオンラウンジ ブッフェ センチュリオンラウンジ フィラデルフィア

ちなみにスピリットの搭乗口は歩いて15分くらい離れていたのですが、初めからセンチュリオンラウンジに近いA-westのセキュリティを通ってきました。A-westは空港循環バスが止まらないターミナルでしたが、激混みのA-eastと比べてガラガラ状態というオマケ付きでした。

作るだけで丸儲けなアメックスプラチナの解説はこちら

まとめ

ペンシルバニア ランカスター 農場風景

ペンシルバニアと聞くとモノポリーしか思い浮かばなかったのですが、のどかな自然がどこまでも広がる田舎町や、活気あるダウンタウンや大学街のある素敵な州でした。

少しでも興味が湧いたら、クレジットカードなどの方法を駆使して格安弾丸旅行に挑戦してみてください!

<その他リンク>

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