目次【本記事の内容】
- 1.キューバへの行き方
- 1-1.日本からアメリカ経由でキューバへ
- 1-2.アメリカからキューバへ
- 2.キューバへ行く前の準備
- 2-1.知っておいた方がいい基礎知識
- 2-2.必要な書類
- 2-3.あると助かる持ち物
- 2.キューバ訪問体験談
- 3-1.キューバの見所・魅力とは?
- 3-2.別室送りにされないために気を付けること
- 4.考察
キューバへの行き方
2019年5月にアメリカからキューバへ入出国し(更に税関で別室送りにされ)た経験を元に、最新の状況をシェアします。
日本からアメリカ経由でキューバへ
以前はアメリカからの直行便が無かったり、2017年11月にキューバへの渡航制限厳格化となったこともあり、日本からはメキシコ経由もしくはカナダ経由が一般的でした。
しかし今はアメリカ経由でもキューバへの入国は可能なので、今後はアメリカ経由も増えてくるかもしれません。
アメリカ経由の場合、ESTA申請が必要なので注意しましょう。更に、キューバ入国のためのツーリストカード(VISA)を経由地の空港で購入する必要があります。長時間並ぶ場合も多いので、アメリカでの乗り換え時間は最低でも2時間以上は確保しておきたいです。
アメリカからキューバへ
New York, Los Angels, Houston, Charlotte, Atlanta, Orlando, Tampa, Fort Lauderdale, Miamiといった都市からキューバの首都Habanaへ直行便が出ています。
往復300-500ドル程度で行けるので、日本在住の方と比べると、アメリカ在住の方にとってキューバはとても身近です。
クレジットカードで貯めたマイルを使えばもっと安く行けます。
私はAmexクレジットカードのMRポイントを利用し、フォート・ラダーデール/Fort Lauderdale →カマグエイ/Camaguey、バスでオルギン/Holguinまで移動してFort Lauderdaleへ帰るルートをJetBlueで取りました。(Amex13500MRポイントをJetblue10800マイルへ変換)
ハバナ/Habana往復も同じような必要マイル数でしたが、せっかくだから誰も行かないようなところに行くことにしました。
連休なのに、こんな安くキューバに行けるとは驚きです!
ジェットブルーはお手頃なマイル航空券が簡単に取れるので利用頻度が高いです。今回は、プエルトリコに行くはずが、寝過ごして行けなかったけど運よく戻ってきたマイルを使っています。
観光目的の入国は不可
アメリカ経由の場合、キューバに行くためには観光以外の理由が必要です。
航空券購入の際に、いくつかのリストの中から渡航理由を選択しなければ行けません。
“Meeting Family”という選択肢があったので、私は当時お世話になっていたKarlaという英会話の先生がキューバ出身だったので、彼女の家族に会いに行くことにしました。
キューバでの入国審査で面と向かって渡航理由を聞かれた時は、ガールフレンドの家族に会いに行くと答えました。
すると、立て続けにいろいろ聞かれました。
彼女の名前は?
なんで一人で来たの?
家族とはスペイン語で会話するの?
彼女のファミリーネームは?
イミグレエリアでは携帯を使えません。
知らないものは知らないと正直に答えました。スペイン語も分かりませんし、彼女のファミリーネームも知りません。
正直に全て答えたら通してくれました。ウソは良くないようです。
後に知ったことですが、キューバ国民の支援”Support for the Cuban People”を理由として選択するのが一般的なようです。キューバでお金を使うのが支援になるという考え方だそうです。
それを知らなかった私は、どんな支援をするんだ?と突っ込まれたときに苦しいと思い、”Meeting Family”が一番いい理由だと考えていたのですが、出国時には別室送りにされ、裏目だったかもしれません(苦笑)
キューバへ行く前の準備
知っておいた方がいい基礎知識
最低限知っておいた方がいいことは以下でした。
・公用語がスペイン語で英語が通じない
→買い物に必須なので、数字だけ頭に叩き込み、あとはGoogle翻訳アプリで乗り切りました。
・インターネットの利用が限定的
→ETECSAという場所で1時間1ドル程度のWifiカードが購入出来、そこらじゅうにある公園で接続できます。
地方都市ではあまり並びませんでしたが、手続きに10分程度かかります。パスポートの提出を求められるので、おそらくアクセス履歴などを全て当局が管理しているものと思われます。下手にいかがわしいワードをキューバ国内で検索しないほうがいいでしょう。
Wifi機器を持ち込んだら没収されたという話もネットで見かけたので気を付けてください。
・お金が複雑
CUP(カップ、シーユーピー、ペソ)と、CUC(シーユーシー、セウセ)と呼ばれる二種類の通貨が流通しています。
CUCをペソと呼ぶ人もいるのでとても混乱します。
両替の際には騙されて価値の低いCUPをCUC価格で渡されないように気を付けましょう。画像の左がCUPで、右がCUCです。
クレジットカードが使えるところは旅行中ひとつも見つけられませんでした。ATMからキャッシングはできるところもあります。VISAやMASTERなど一部に限ります。
ドルからの両替は銀行が安心ですが、10%の手数料がかかります。
銀行では100ドル → 87CUC (1CUC=1.15ドル=126円)でした。
日本円やユーロには10%の手数料がかからないので、あるならそちらの方がいいです。
一方、キューバ人なら10%の手数料を回避してドルから両替するルートがあるらしいです。カサ(宿泊施設)のオーナーに頼むと、100ドル→97CUC(1CUC=1.03ドル=113円) に変えてもらうことができました。
CUPの調達は、銀行で1CUC→24CUPに両替できます。
屋台のバナナ一本1CUP(0.04CUC=0.04ドル=5円)だったり、バスが0.1CUPだったり、CUPが使えるモノやサービスはめちゃくちゃ安いことが多いです。
タクシーで3ペソと言われた際、どっちなのか分からなくなるので、毎回CUP?と聞いてから払うようにしてました。
・風俗が盛んだけど取り締まりは厳しい
行くまで知らなかったのですが、キューバでは売春・買春が横行しており、警察がいたるところで目を光らせています。
私の英会話の先生も、「キューバでそういうことする予定なの?」と私に聞いてきました。ちなみに彼女は、「Holguinは何故だか分からないけど全員美人」と言ってました。実際その通りでした。
カサについた時も、オーナーが「誰か女の子を連れ込む予定があるのか?」と聞いてきて、「No」と答えたのに、「女の子を連れ込む場合はIDを登録するから教えてくれ。夜中の2時でも3時でも起きてきて対応するから」と、行き過ぎた配慮を示してくれました。
しかしその一方で、キューバの女の子の話では、キューバの女の子が外国人と一緒に歩いていると警察から職務質問をされることが多いという話も聞きました。そのため、外国人と一緒に行動する時は離れて歩くようにしているそうです。
たしかにそこら中にキューバの警察が巡回していました。
キューバ出国の際も、私は別室に連れていかれ、どこで誰にあったのか、お金は払ったのかと厳しく追及されました。幸い、そのような法に触れるようなことをしていなかったので、お咎めなしでした。
もし何か悪さをしていたら、どこかでボロが出て投獄されていたかもしれません。
ちなみに、アメリカ入国時のイミグレでは、パスポートにはキューバ出国のスタンプがあるし、口頭でもキューバから来たと回答しましたが、特に関心が無いようでした。
・社会主義国家
キューバは政治体制が違うことから、国としての在り方に良くも悪くも違いがあります。外国人に対しては一丸となってお金を落とさせようとしてきます。情報統制と監視や管理による自由の制限は窮屈で、逃げ出したくなる気持ちも分かります。
治安はいいながらも非日常を体験しつつ、無事に帰ってこれた幸せをかみしめることが出来る、冒険好きな人にはおすすめな国の一つです。
必要書類
・ツーリストカード
Fort Lauderdale空港の場合は、チェックイン時にカウンターで購入出来ました。$50でした。JetBlueのモバイルチェックインは出来ず、Cuba Readyと書いてあるキューバ行専用のチェックインカウンターにてチェックインする必要がありました。
キューバ人は大量の物資を持ち込むので、その預入にも時間がかかります。長い列ができるので、時間に余裕をもって手続きをした方がいいです。
乗り換えの場合は、同様にこのチェックインカウンターに並ぶ場合に備えたほうがよさそうです。出発の90分前くらいにカウンターは閉まるようです。
・アメリカ資本以外の海外旅行保険証明書
ネットには必須と書いてありましたが、結局どこでもチェックされませんでした。しかし、何かあった時のために保険に入っておいた方がよさそうです。駐在者用に加入している東京海上日動の海外旅行保険の対象が北米等、となっていたので、キューバも対象だろうと思い、それを持っていきました。
あると助かる持ち物
- Mapme(地図アプリ) キューバの地図をダウンロードしてオフラインで使えます。
- Google翻訳(翻訳アプリ) 会話はほとんどこれで成立していました。オフラインで使用可能。
- Pocket(オフラインブラウザアプリ) サファリはオフラインなのに無謀にも再読み込みするので、先ほどまで見ていたページが見れなくなってしまいます。サファリからページをPocketにダウンロードした後、一度Pocketを開かないとオフラインで使えるようにはならないので、オンラインの内に一度Pocketを開く必要があります。使いやすいアプリでした。
- VPN キューバからだとApple Storeにアクセスできないので、VPNアプリが必要です。おすすめは日本の無料VPNです。設定は少し複雑ですが、慣れると快適です。
- ポケットティッシュ お店のトイレは紙が無いことが多いですが、ドアの近くで待機している人が紙を売っていることが多いです。私が宿泊したカサは紙がありましたが無いところもあるそうなので、持っておいた方がいいと思います。
- シャンプー カサでは石鹸はあったのですが、シャンプーはありませんでした。飛行機に持ち込める小さな容器に入れて持ち込みましょう。
- 長ズボン 半ズボンでディスコに入ろうとしたら入り口で止められて入れませんでした。他の都市に移動したら入れたので、場所によりますが、キューバ人はおしゃれで、クラブなどでは多少綺麗な格好をしていかないといけないようです。
キューバ訪問体験談
キューバの魅力とは?
旅の詳細は別記事で書きますが、ここでは3日間のキューバ地方周遊を通して感じたキューバの魅力を、独断でまとめてシェアします。
- キューバ音楽にはまる
ラテンミュージックは全部同じような曲に聞こえていた私ですが、たった3日間キューバに滞在してディスコやバーで流れていた曲を聴いていただけでキューバの曲が恋しくてたまらなくなり、帰国後繰り返し聞いています。El Kamel, El Michaという名前が有名なようで、彼らの曲は繰り返し流れていました。El Michaは元プロバスケ選手らしいです。
アメリカのヒット曲Bad Thingsを歌っているKarla Camila Cabelloの名前と見た目がキューバっぽいと思ったので、調べるとやはりキューバ出身でした。ラテン系でノリが良く踊り狂うキューバ人をみて圧倒されましたが、曲の雰囲気はどこか悲しげです。友人や家族が続々と国外に逃れていく中で、この島に残る人々の背景事情がそう感じさせるのかもしれません。
そしてダンス。
https://www.youtube.com/watch?v=uzmzycivzHw
(ClubやBarで撮影した動画です。)
あらゆるダンスを全く踊れない私ですが、キューバに来てから、基礎をマスターしたいと強く思いました。(一瞬ZUMBA教室に行きました) - 美男美女との交流を楽しめる国
アメリカで長く過ごしていると、キューバでは肥満体系がほとんどいないのに驚きます。僕の英会話の先生も、幼少期は常にお腹を空かせていたと話していましたし、全体的に物資と食糧難です。そのため、国民は基本的にスリムです。
私のような冴えないアジア系外国人であっても、ご飯をおごってもらえると期待するからでしょうか、若い女の子が声をかけてきたり、観光に付き合ってくれたりします。
スペイン語が全くできない私に付き合ってくれるので、何か見返りを期待しているのだろうと勘繰りましたが、お金を要求してきたりしませんでした。
売春を専門に行っている女の子たちもいるようです。しかし、そのようなプロの子たちとは別に、単に外国人に声をかけてくる女の子たちがいます。
取り締まりも厳しく、お金のやり取りをしていると逮捕されます。
売春をしている女の子たちは見れば分かりますし、話を聞くと、実際に逮捕もされたことがある前科者でした。
売春して犯罪者にはなりたくないけど、外国人から何らかの援助をしてもらうことを期待して話しかけてくる女性が多くいます。それだけ生活が大変なのだと思います。
そして容姿端麗な若い女性が多いです。
また、男性もイケメンが多いです。
むしろきれいな女性たちよりも男性のレベルが高いのが気になり、劣等感に悩まされました。笑
- 安全なスリル
キューバの治安はすこぶる良く、夜中の10時や11時でも子どもが外で遊んでいるのを見かけます。
非日常体験を求めて後進国に行けば、普通は危険と隣り合わせですが、キューバでは事情が違います。
他の国のギャングや不良たちの目つきをキューバでは見かけませんでした。悪政に耐え、今もキューバに残っている国民は、基本的に従順なのだと思います。
一方で、文化が大きく違うので、次に何が起こるのか分からないスリルは、例えるならお化け屋敷のようでした。
比較的安全度が高いので、純粋な好奇心に突き動かされます。
こっちには何があるんだろう?と、あちこちウロウロしたくなる国でした。
別室送りにされないために気を付けること
- 同行者の見直し
中年男1人でくると、さすがに入出国審査官も怪しいと思ってきます。可能な限り誰かとスケジュールを合わせましょう。 - 検索に注意
キューバに来てから、皆があまりにも風俗の話を皆がするので、私もどんなものなのか興味がわき、インターネットでいろいろ調べ物をしました。
Cuba + Hooker などという用語で検索をしたりして記事を読んでいました。
Wifiカードを購入する際に、パスポートを提出しているので、当局へアクセス履歴は筒抜けです。 - キューバ人の女の子と歩くときに注意
キューバで女の子と一緒にいる間に警察に目を付けられるかもしれません。 - キューバ訪問の理由
キューバでの行動と、キューバ訪問の理由が矛盾ないようにしましょう。質問されたときに慌てることになります。これらのいろいろな事情が組み合わさったためと思われますが、私は出国の際に別室送りにされ、厳しく尋問を受けました。
「本当に女の子にお金を払ったりしてないか?ここにカメラがあるから嘘を言ったら今後の入国に影響するからな!?」などとすごまれました。
とにかく正直に全て答えたら通してくれました。
それでも生きた心地がしなかったので、なるべく別室送りは避けたいですね。
尋問が終わった後、またキューバ来てもいいの?と聞くと、「いいよ!Safe Flight!」と優しい返事が返ってきました。一体何だったのか、、、笑
まとめ
私のような怪しい風貌でなく、まっとうな理由があれば、トランプ政権下であってもキューバ訪問は難しくありません。
2019年6月4日に新たな規制強化がありましたが、教育目的の渡航が禁止されただけなので、他の理由なら変わらず渡航可能と思われます。
風俗関係にだけ注意すれば、キューバ当局はそこまでうるさくないはずです。キューバは所得水準が著しく低いので、アメリカからの訪問を無制限に許可すると、売春・買春が横行するのでしょう。そういった意味でも当局が厳しく目を光らせているのだと感じました。
逆にアメリカ側の入国審査官はほとんど気にしていない感じです。
この機会に是非訪問に挑戦してみてください!
キューバ訪問の詳細体験談1~3はこちら
<その他リンク>
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コメント
こんにちは。
3曲とも拝聴いたしました。とても魅力的な曲で耳に残りますね。
「どこか悲しげな曲の雰囲気」・・・その通りですね。
世界的にもヒットしそうな曲だけど、キューバ人はそこまで
望んでいないのかもと思いました。
動画も観ました。チャンネル登録させていただきました^^
冒険家Duceさんの価値のある体験記、ありがとうございます。
チャンネル登録ありがとうございます!
今頑張って初めての動画編集に取り組んでいますので、価値ある情報提供に励みます!
今回リンクを貼られていますが、貴方のWebsiteですか?
めちゃ勝ってますね!原資五倍とは、、、。
過去のFX退場者として参考になります。
今後ともよろしくお願いいたします。