アメリカでスピード違反で捕まって裁判所に行き弁護士を雇った話

パトカー画像 アメリカで学ぶ
アメリカのパトカー画像

アメリカで免停になったら生きていけない・・・

そんな恐怖から、裁判に挑戦して点数を減免してもらいたいと思った人もいるのではないでしょうか?

このページはそんな切実な悩みを抱えるアメリカ在住者へのアドバイスです。

目次【本記事の内容】

スピード違反に関する決まりは州毎だけでなくカウンティ毎に異なっており、決まった対処法はありません。
裁判に出頭すると罪が軽くなるといったケースも多く見つかりますが、状況によります。
ベストな選択肢は、同じようなエリアで事例を探し、判断してください。

3回もスピード違反で捕まったおっちょこちょいな筆者の事例もどなたかの参考にしていただければと思います。

スピード違反事件(ジョージア州)の経緯

ジョージア州でスピード違反で捕まる

普段はオートクルーズで走っているので、この時はスピードメーターを気に掛けていなかったのかもしれません。

何らかの理由でオートクルーズがオフになっており、後ろにパトカーが付いてきているのに気付いた時は、スピードが80m/h近辺まで出ていました。

路肩に寄せた後、でてきた警官が言うには、90m/hまで出ていたということです。

アメリカスピード違反チケット原本

チケットを渡してきて、$350を払うか指定日の裁判を受けるか選択しなさいとのこと。

日本でもそうですが、こういう時にすぐにお金を払ってしまうと損をすることがあります。

インターネットで調べてみると、裁判に行くことによって罰金が軽減、もしくは無罪になるケースもあるのだとか。

とりあえず指定日に行ってみることに決めました。

裁判所に出頭

裁判所に出頭すると、個室に集合させられ全員椅子に座りました。

明らかに囚人と思われるオレンジ色の服を着た数名も同室で、前の方に隔離されて座っていました。

順番に名前が呼ばれ、裁判が始まったり、Plea Bargaining(答弁取引:罪を認める代わりに軽い罪にしてもらうこと)を行って罪が軽くなった人もいました。裁判が始まった場合は、出席した警察が証拠を提示して有罪になるケースがほとんどでしたが、中には警察が欠席したために無罪になる人もいます。夏休みシーズンは欠席する確率が高いのだとか。

裁判の内容は交通違反ばかりではなく、いろいろな罪があり、オレンジ色の囚人もたまに呼ばれて何やら重そうな罪の裁判でした。そのうちの一人は、判決が不服だったのか、暴言を吐いて出ていこうとしましたが、その場で手錠をかけられて拘束されてしまいました。更に罪を重ねたのだと思われますが、衝撃的な光景でした。

いよいよ自分の番が呼ばれ、前に出ていき、検事と思われる人が罪を認めるか?と聞いてきました。「No」というと、裁判は一か月後だからまた来てくださいと言われました。

他の皆の前で聞くのは多少恥ずかしかったですが、「罪を軽くしてくれたりしないの?」と聞いてみると、「今ここで私には3m/hの調整権限しかなく、90m/hでは罪を軽くしても意味ないよ」といったことを言われ、渋々引き下がりました。

軽くしてもらっていた人はみな3m/hの調整だったので、例えば86m/hなどであれば罪が大幅に軽くなるようです。

2回目の裁判に挑み、警察が欠席すれば無罪になるチャンスがありますが、そこで罪が確定する確率も高そうです。

また裁判に行くのが面倒だったので、弁護士に相談してみることにしました。

弁護士に相談

Speeding ticket lawyer +”違反して止められた町の名前”などと検索すると山のような弁護士のリストが出てきます。さすが弁護士大国アメリカ。

選ぶ基準も無いので、適当に電話をかけてみました。

罪の内容を説明して、裁判に行ったことを説明すると、罪を認めたかどうかを聞かれました。

Noと答えると、それは良かった、と言われ、その場で罪を認めるて罰金を払うと、それが引き金となって州の法律に引っかかり、Super Speeder Ticketという新たな罪が加わり、更に$200の罰金と点数が課せられるということを教えてくれました。
6点で免停なので合計4点も課せられたらほぼ後が無い状況になります。

私が行った裁判はカウンティ主催で、州では無かったようです。
裁判の時にも、確かにSuper speeder Ticketの州の規則について、何か言っていた気がします。

弁護士によると、$250を弁護士に払えば、カウンティの検事と交渉し、Super speeder ticketの対象にならない84m/hまで下げてくれるということです。

他の弁護士にも電話すると、$220だったり$230だったり金額は違いましたが、言っていることは同じでした。(初めに他の弁護士に電話したことがあるかを聞かれたので、それによって金額を変えてきているようです。)

交渉が成功する確率はどれくらい?と聞くと、99.9%と言っていました。

罪が軽くなってもカウンティには元の$350を払わなくてはいけない代わりに、州のSuper Speeding Ticketは免除となります。トータルで払う金額はほぼ同じですが、点数が付かなくなるので、弁護士に交渉をお願いしました。

結果、大きなトラブルは無く、カウンティに350ドル、弁護士に220ドルを払って全部終わりました。

私が捕まったジョージア州のI-75の南フロリダに近いValdostaという町の近辺は取り締まりが厳しく、あそこを通るときは気をつけろとよく言われているそうです。

司法、警察、弁護士が一体となってこういう構造を作っている感がとても強くやるせない気持ちになった体験でした。

その他事例(テネシー州・フロリダ州)

その他にもいくつかスピード違反で止められた経験があるので、そちらもシェアしていきます。

テネシー州でスピード違反

アメリカスピード違反学校近くは要注意

ジョージア州の事例と同じ月に、スピードに気を付けていたにもまたやってしまいました。
普通に60m/hで走っていたところ、学校の近くで突然30m/h制限に変わる道があり、標識を見落としていました。

違反が発生しやすい場所のためか、パトカーが見えないように隠れていて、違反切符を切られました。

$200の罰金を言い渡され、弁護士にも電話してみましたが、代わりに裁判に行ってあげてもいいけど1000ドル以上かかるよと言われ、おとなしく払いました。違反者講習などを受けることにより点数を免除といった方法もあるようでしたが遠いので行けませんでした。

慣れない場所で学校などの土地勘が無く、ハイウェイで行けるところを、気分を変えて下道を選択したのも災いしました。

フロリダ州でスピード違反

これはアメリカに来てすぐですが、40m/h制限の道路で、信号が青になったら勢い良く発進し、60m/h出してしまったことがあります。

後ろからパトカーに止められて、免許証を見せろと言われました。

日本で作成した国際免許証を提示すると、今回はワーニングにするから次回気をつけなさいと言われ、お咎めなしでした。

国際免許証は見逃されやすいのかもしれません。

スピード違反で捕まったら

以上の経験を元に、スピード違反で捕まった場合の対処法をまとめました。

対処法

1.インターネットで検索しどのような対処法がいいのか調べる。
2.弁護士に電話で無料相談をして対処法を聞く
3.時間があるなら裁判に行き、罪の軽減にトライする

また、スピード違反にならないためには、

  • 要注意道路に気を付ける
  • 下道はなるべく避ける
  • 国際免許証が有効なうちはそれで乗り切る

等が有効と思われます。

まとめ

アメリカスピード違反腐敗

腐敗とまでは行きませんが、アメリカには日本との違いや、納得しにくい仕組みも多々あります。

場所によってルールが違うので確実なことはありませんが、非常に複雑なアメリカの仕組みに対応して、うまく立ち回ってください。

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