目次【本記事の内容】
- 1.タイムシェアとは?
- 1-1.概要
- 1-2.オファー内容
- 2.目的地決定からプレゼンまで
- 2-1.スケジュール
- 2-2.タイムシェアのセールスポイント
- 3.セールスの断り方
- 3-1.断る理由を用意しておく
- 3-2.気を付けること
- 4.まとめ
タイムシェアとは?
リゾートホテルの一部を一定期間利用できる権利を購入して、あたかも別荘を持っているかのような気分を、比較的安価で実現するというものですが、詳しく説明していきます。
Image by u_wq75rmzg from Pixabay
概要
今回説明会に参加したのはIHGグループのHoliday Inn Vacation Clubというブランドです。
(各ブランドによって内容は異なりますが、基本的に似たようなものです。)
・$8000~$50000でタイムシェアの権利を購入すれば、全米各地にあるIHGのホテル施設を毎年一定の期間だけ利用できる。
具体的には、権利購入者は200,000 IHG Vacation Club Point (160,000 IHG rewards point に変換可能)を毎年得ることができます。
今回宿泊した施設だと、季節によって変動するものの、20万Pで2週間程宿泊できるそうです。(もちろん、鵜呑みにするのは危険ですが、、、)また、IHGリワードポイント16万Pに交換すると、最上級ホテルで3泊、最安で16泊が可能になりそうです。
年間の維持費が$138/年かかり、これは変動する可能性がありますが1%/年という変動上限があるそうなので、大きく変わることは無さそうです。
このプランの権利購入費用が5万ドルです。商談を進めていくうちに、大幅に値引きされていくので、いくらで買えるのかは交渉次第です。値段を下げたら貰えるポイントも少なくなる、安いプランになるかもしれません。
細かいことは確認する時間が無かったので分かりませんが、このような権利に$8000~数万ドルを払う価値があると思える方は、購入を検討しても良いかもしれません。
オファー内容
IHGグループのホテルに宿泊した数日後、SPAM表示の番号から電話がかかってきて、宿泊の感想を教えてほしいと言われました。
回答すると、お礼にラスベガスに3泊$249の特別宿泊プランをプレゼントします、と言われました。
考えとくよ、というと、今決断してクレジットカード番号を教えて決済してくれれば、$199に値下げした後、宿泊中のプレゼンテーションを聞いたら$199キャッシュでお返ししますというオファーに替わりました。
目的地はラスベガスだけでなく、オーランドやニューオーリンズなど、10カ所以上のリゾートホテルから選べて、繁忙期を除く12か月のレンジから好きな日程を選ぶことが出来ます。
怪しさ満点でしたが、面白そうだったので電話口でクレジット番号を伝えて$199払いました。
後で調べてみると、プレゼンテーションで買わされてローンで苦しんでいる体験談などがたくさん出てきたので、これは気を付けなければいけないなと準備をすることにしました。
また、勧誘の電話を待たなくてもホームページ等から、申し込むことは可能です。ただし、キャッシュバックなどの特典はついてこない可能性が高いです。
目的地決定からプレゼンまで
候補にしていたユタ州のレイクタホは、最初は都合のいい日程が空いていたのに、数日すると無くなってしまいました。
次の候補のアリゾナ州スコッツデールは比較的融通が利き、予約することが出来ました。
こちらの施設です。
一般の客として予約すると、1泊$150~200します。
他の候補地はこちらから確認できますので、ご参考まで。
この中からどこでも選ぶことが出来たので、結構迷いますね。
ラスベガスやオーランドなどのメジャーな都市は、施設も大きくて予約が取りやすいかもしれません。
当日スケジュール
1日目 3:00PM チェックイン ⇒ 自由
チェックインカウンターでは10分程度待っている人も多く、繁盛はしているようです。タイムシェアの権利を購入した人は誰でもここに泊まることが出来るので、過去に購入した人が繰り返し利用しているのだと思います。
部屋が広い。これで3泊タダで泊まれたらめっちゃお得だと思いました。
チェックインを済ませたあとの自由時間は、Scottsdaleのダウンタウンを散策しました。
2日目 9:00AM プレゼンスタート ⇒ 11:00AM 終了
・受付 ⇒ 担当者と挨拶
・アイスブレーク 自己紹介や、年間で旅行にかける費用などライフスタイルに関することや、人生にとって何が大事か?など質問 (20分)
・ムービーによる所有者のエピソード紹介 (10分)
・担当者によるセールスポイントの紹介 (30分)
・施設ツアー (20分)
・クロージング (20分)
時間配分は人によって異なると思いますが、事前に準備していた作戦(後述)が上手く行ったのか、あっさり時間通りに終わって$199のキャッシュをゲットして解放されました。
2日目 午後 ⇒ 3日目 自由
フェニックスから2時間のセドナや、隕石クレーターを見に行ったり、サボテンに囲まれてゴルフをしたりしました。
4日目 10:00AM チェックアウト
11:00AMまで延長していいか聞いたら、快くOKしてくれました。買わなかったからと言って対応が悪くなったり、延滞料金で回収しようとはしてこなかったのはグッドポイントでした。
タイムシェアのセールスポイント
タイムシェアのセールスチームも、これだけの特典を用意しておいて、簡単にタダで宿泊させてくれる訳ではありません。お客さんが全く契約する気が無いことを分かったうえで、買う気にさせる術を心得ています。
具体的には、
・旅行に年間2000ドルかかっているなら、タイムシェアを購入して同じ金額を払えば、数年で支払いが終わってそれ以降はタダで旅行を楽しめるので、結果的にお金の節約になる。
・インフレによってホテルの宿泊代もタイムシェアの権利購入費用も上がっていく。今買っておけば、将来的な価値も大きくなる。
(例:40年前はホテル一泊$5だった。40年後は$2000になるかも。その時タダで泊まれる権利のために、今投資すべき。過去に安い値段で権利を購入した人は今とても得している。)
・インターネットで調べた情報は古く、過去には宿泊の権利が一カ所だけだったり空きが少ないということもあった。今はそういった問題を解決して全米13000か所に宿泊が可能。第三者機関からも購入者の満足度が高いことで表彰を受けている。
・IHGグループのホテルに宿泊する際は、生涯ゴールドステータスとなる。
最初は、$138/年で200,000Pが貰えるという説明のみだったので、全く悪くないと思いました。
その状態で、セールスポイントの説明とツアーを終えると、買った後のことを想像し、とても欲しいという気持ちにさせられます。
その後で、実はそれは年間の維持費であって、その権利の購入には$50000かかることが判明します。
$872/月を5年間、$609/月を10年間(金利16.9%)で購入できるそうです。
当然、そんなに払える訳ないというと、じゃあいくらなら払えるのかと聞いてきます。
ここで月$300くらいなら余裕がある、などと言うと、値引きや金利引き下げなどを使ってそれに合わせたプランを作るのは簡単なので、買わされそうになってしまうでしょう。
答えないでいると、最終的にはマネージャーも出てきて、月末の特価が出せるから$150/月を10年間でどうかと聞いてきました。
ここまでの流れで、欲しくなってしまった人なら、それくらいならいいかと思ってOKしてしまう人もいるかもしれません。
それでも総支払額は200万円近いですし、20万Pもらえるプランなのか確認してないので分かりません。
そのポイントもIHGが意図的にインフレを起こして、20万Pで可能な宿泊数が今後減っていく可能性も高いです。
もう少し渋ればもっと安いプランも出て来そうですが、結局買わないといったら、ここで終わりました。
セールスの断り方
どのように準備して、どう断るのが良いのか考えたのでまとめておきます。
断る理由を用意しておく
断る理由を「決めるのに時間が必要」の一つに決めて臨みました。
「自分は販売の経験があり、商品説明の当日に購入を決断するのは損をすることが多いと知っているので、今日は決めずにじっくり考えてから決断する」と言い続けました。
「お金が無い」、などの理由なら、タイムシェアを購入した方がお金の節約になると言われて話が長くなりそうです。
また、普段の旅行は、仕事でためたマイルとポイントを利用するので、お金はかからないと言いました。
これによって、「年間の旅行費用と比較してTimeshareの方が得である」というタイムシェア側のセールスポイントを無力化させることが出来ました。
これにより、セールス担当者も上手く説得する方法が無いといった感じで、初めから諦めムードが出ていました。
事前にインターネットで研究して、購入者が後悔しているという情報を読んだということも伝えました。
・「支払いが苦しくなって権利を転売しようとしたら二束三文だった」
・「予約しようとしてもBlack Out期間で融通が利かない」
などです。
これらについては、「今は仕組みが変わったからそのような過去の事例みたいにはならない」と言われ、細かく確認するのは長くなりそうなので辞めました。
気を付けること
ところどころ、部屋は気に入った?とか、購入の検討はできる?とか、聞いてくるので、気になるところがあってもYesといって話を先に進めるように心がけました。
Noと言ってしまうと、それは何故?どこが気に入らないの?と聞かれて、セールスを無駄に長期化させてしまいます。最後の最後に、決めるのに時間が必要だからNo、というだけにしました。これが、結果的に良かったようです。
私の知り合いに、セールス終了まで3₋4時間かかったという人もいました。そんなにかかると、疲れてきて正常な判断力が奪われてしまう危険もあります。
上記の断る理由を英語でしっかり説明できた方がいいので、ある程度英語力があった方がいいです。
最終オファーを提示してきたマネージャーは、早口でまくし立て威圧的なので、言いくるめられないように注意が必要です。
個人的には、最初の担当者が物腰柔らかで、緊張している様子も伺えつつ冴えない感じだったので、断るのが可哀そうに感じてしまいました。そういう作戦なのかもしれませんが、情を移し過ぎないようにしないといけません。
また月額いくらなら払えるのか、という議論を避けるため、利子を払いたくないから買うと決めたら一括で払うし、月額がいくらでも欲しくなければ買わない、と伝えました。
携帯で終了時間にアラームをセットしておくと、話を切り上げるきっかけにもなるので、おすすめです。
まとめ
私は販売の経験があったので、今月、この価格が用意できるのは今だけ、後で欲しいといっても絶対今より高くなる、と言われても、後で買ったほうが安くなることはザラにあることを知っています。
このようなセールスの殺し文句や、初めに購入後を想像して欲しい気持ちにさせる、今日決められない理由は何かと掘り下げることなど、担当者がセールスのマニュアルにしっかり従っていたのは感心しました。なかなか簡単には出来ません。よくトレーニングされているなと思いました。
タイムシェアの勧誘は、英会話の勉強にもなるので、一度も経験したことが無いという方にはおすすめです!
が、リゾートで2時間も無駄にするのは残念ですし、セールス担当者も頑張っているのに申し訳ない気持ちになるから、普通にお金を払ってちゃんとしたホテルに宿泊したほうがいいな、というのが結論です。
※後日談
早朝のセドナを観光したかったため、近くのDiamond Resortに急遽一泊しました。普段は200ドル程しますが、この時は当日で50ドルくらいでした。
すると後日Diamond Resortから同じようなオファーがあり、アメリカの主要観光都市に199ドルで泊まれて100ドルのギフトカードプレゼントという案内でした。やはり、宿泊がトリガーとなって案内が出現することが多いようです。
また、無料宿泊券の延長をお願いしたくて、マリオットのメンバーデスクに電話した際、アンケートに協力するか聞かれたました。Yesと回答したら後日、マリオットからタイムシェアの案内がありました。メキシコのリゾートに5泊、食事つきという凄まじいオファーでしたが、こちらは自分が独身であると伝えると、対象外と言われてしまいました。ブランドによっては夫婦・カップルで同伴参加を条件としていることがあるようです。
これならば、カップルで参加できる方は、メンバーデスクに電話することでオファーにありつける可能性があります。
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