魅惑のキューバ訪問記2019年その1フロリダ→カマグエイ編

世界遺産 カマグエイ アメリカで遊ぶ

目次【本記事の内容】

アメリカ出発

アメリカからキューバに行けるのかどうか、情報が少なくて最後まで不安が付きまとっていました。
ここでは旅の詳細を体験談記録に残して雰囲気をシェアし、キューバ渡航を考えている方の助けになれば幸いです。

アメリカからキューバへの行き方・基礎情報などはこちら↓

キューバ渡航決断まで

アメリカにはキューバから亡命した人たちがたくさん住んでおり、キューバ出身の有名人、友達や同僚など身近な人のエピソードを聞くと、アメリカのように何もかもが手に入る社会との違いに驚きます。
一方、キューバに行ったことがある人の話を聞くと、すごく良かったと口を揃えます。

キューバはカナダ・メキシコに次ぐ3番目にアメリカに距離が近い国ですが、2015年まで直行便がありませんでした。

グーグルフライト検索で、キューバ行の便がJetblueで$300程度なのを発見しました。
プエルトリコに行く予定だったけど乗り遅れ、Jetblueが親切にもマイルを返してくれたので、それを使うことにしました。

チケットを購入しようとすると、ポップアップが出てきて、キューバ渡航の理由を聞いてきました。
まだアメリカとは国交が正常化されていないため、観光での訪問は認められていないようです。

家族訪問のためという理由なら、直径の家族でなくても詳しくはチェックされないという情報をインターネットで発見しました。

オンライン英語の先生でキューバ出身のKarlaという女性がいました。
直接会ったことはないのですが、将来彼女と結婚して家族になる可能性が限りなくゼロに近くとも微粒子レベルで存在したため、彼女の家族にご挨拶させてもらうためという理由で申請しました。

Karlaに相談すると、アメリカ人の友達も何人もキューバに遊びに行っているから大丈夫だよ~と勇気づけてくれます。
彼女のハトコがオルギン / Holguinに住んでおり、宿を紹介してくれるということで、住所を教えてもらいました。

教えてもらった住所を使い、航空券、AirB&Bの手配を完了しました。
キューバ入国の際に滞在先を聞かれ、省略された住所だと通してくれませんでした。
到着直後はネットが使えなかったので、調べれなくて焦りました。

ハバナ/Habana行きは、土曜の夕方着しか安い便がなかったため、 カマグエイ/Camaguey行と、戻りはオルギン/Holguinからを選択しました。

Google Flight 検索結果
(Google Flight 検索例)
片道100ドル~あります。入国審査では帰りのチケットの提出も求められます。

Jetblueの11000マイル使って往復チケットを取りました。

Amex13500ポイントでJetblue11000マイルへ変換できます。(250 amexポイント=200 Jetblueマイル)

アメックスポイントのおかげでJetblueの格安航空券がいつでもとれます。
大量のAmexポイントを貯める方法はこちら

キューバ到着

出発はFort Lauderdale空港を朝8時発だったので、余裕をもって朝6時に到着しました。
キューバ行専用カウンターがあり、そこでチェックインと同時に$50払ってツーリストカードを購入しました。
オンラインチェックインができなかったので、預入荷物が無くても並ばないといけません。
かなり並んでいて、チェックインできたのはカウンターが閉まる出発90分前ギリギリでした。
Fort Lauderdale空港ではプライオリティパスが使えるレストランが朝6時から営業しています。搭乗まで1時間弱しかありませんでしたが、朝ご飯を調達しするため、 ダッシュでターミナル3と4を往復しました。

Kafe Kalik
Burrito, ヨーグルトグラノーラ, コーヒー 全部タダ

プライオリティパスを使い倒したレビュー記事はこちら

無事に飛行機に間に合い、わずか1時間程度後にはカマグエイ空港へ到着しました。

カマグエイ空港に到着
独特の形をした空港を見てテンション上がる
カマグエイ空港で荷物を受け取る人々
カマグエイ空港で荷物を受け取る人々
荷物がラップでグルグル巻きにされています。

キューバ人は全員、ラップでグルグル巻きにした荷物を運んでいます。
運ぶ過程で蓋が開いたりして体積が増えると、その分多く税金をチャージされるからだそうです。
中身は歯磨き粉や洗剤など日用品を含むあらゆるものが入っているそうです。
キューバではとにかく物資が無く、少ない所得では満足に買い物が出来ません。アメリカに住むキューバ人は、帰るときに必ず大量の物資を買って帰ります。
私が空港を後にしようとした瞬間、セキュリティに止められました。
「一体どうしたんだ!?何かあったのか??」
えっ?と思いましたが、どうやら私がバックパックを一つしか持っていなかったため、おかしいと思ったみたいです。
それくらいほとんど全員が大きな荷物を何個も運んでいました。
Jetblueはチェックイン荷物が有料だし、初めてのキューバで、スーツケースを転がして旅行者感を出したくなかったから、荷物は最小限でした。

カマグエイ/Camaguey周遊

空港の外で到着を待つ人々
空港の外で人と荷物の到着を待つ人々

カサ到着

ついてすぐ空港の表に止めてあるタクシーに乗り、11米ドルでセンターまで行ってもらいました。
そして歩くこと10~20分でAirB&Bで予約していたカサに到着しました。
朝10時に到着しましたが、快くチェックインさせてくれました。
貸し切りハウスが一泊20米ドルでお得な上に、オーナーのおばちゃんが優しくていろいろ教えてくれました。
一通りカサの案内が終わると、「誰か連れ込む予定はある?」と聞いてきました。Noとこたえると、「誰か泊まることになったら同じように宿泊手帳に記録をするから教えてね」と言ってきました。
Noと言っているのに何なんだ、、、と思いましたが、向こうは完全にそういう前提で話を進めてきます。
このおばちゃんは定期的にカサに入ってきて、他に誰かいないかチェックしたりしています。AirB&Bの他の人の利用レビューでも同じことが書いてありました。
もしよからぬことが行われていたら、当局へ報告されるのでしょう。恐るべき監視社会です。

この日はおばちゃんに教えてもらった、両替ができる銀行、インターネットに接続できる公園、オルギン/Holguin行きのバスのチケット売り場をまわって1日が終わりました。

両替は見知らぬ人にやってもらうと騙される危険があり、銀行などで行ったほうがいいとネットに書いてありました。
銀行につくと、ドアがロックされていましたが、中にいる若い警備員が出てきてロックを解除しました。
開口一番、「両替をしたいのか?俺がもっといいレートで交換してあげる」と取引を持ち掛けてきます。
まさか銀行側の人間がそんな裏取引を持ち掛けてくるとは思ってもいなかったので、意表を突かれましたが、いらないと言って、窓口で100米ドルを87CUCへ変えてもらいました。
パスポートの提示が必要なのに、持参するのを忘れていました。
するとさっきの警備員が誰のものか分からない謎のIDカードを私に渡してきて、これを使えば両替できると言ってきます。いわれるがまま、その女性の写真が載っているIDを窓口に提出すると、窓口の担当者も気にする気配も無く、両替してくれました。

気になったので親切な警備員に裏取引について聞いてみると、銀行では10%の手数料が取られるから、もっといいレートで交換してあげるといって電話番号を渡してきました。
後日、彼に両替をお願いすると、彼が誰かに電話し、数分後その友達らしき人が隣の店から出てきて私を連れて行きました。彼の友達は100米ドルを90CUCへ変えてくれました。少し交渉しましたが、ちょっと雰囲気も怖かったので、それで手を打ちました。
銀行よりはましですが、オルギンで泊まったカサのオーナーは100米ドルを97CUCに変えてくれたので、警備員のお友達はそこまでお得では無かったです。

次に、インターネットが使える公園に行ってみました。
Wifiにアクセスしようとすると、IDとパスの入力画面へと変わります。
どうやらETECSAというところでカードを調達する必要があるようです。

インターネットができる公園
Wifiが飛んでいてインターネットができる公園
キューバでWifiカードが購入できる場所
ETECSAと書いてある場所でWifiカードが購入できます。

1時間、断続的に使用可能なWifiカードが1CUCで購入出来ました。カマグエイは田舎なので、並んでいる人はいませんでしたが、係員の手際がすごく悪いので15分くらいかかりました。
購入にはIDが必要で、パスポートか、米国免許証でもいけました。

カマグエイからオルギンへのバスは、早朝or深夜バスか、日中の昼一時発が一便だけあります。4時間近く乗車して11CUCなので、かなり安上がりです。
途中、Las Tunasで休憩がありました。
早朝の便を取って、Las Tunasで降りて昼間に観光し、夕方前にオルギン行に乗るというプランもできたかもしれません。 複数都市を回りたい人向けですね。
このバスは最終的にSantiago de Cubaまで行くようです。

カマグエイで食事

朝食のBurritoを半分残しておいたので、ランチはいりませんでした。
用事を済まして、ディナーまでは時間があったので、Coppeliaというアイスクリーム屋さんで激安のアイスを食べました。ストロベリーやチョコなどのフレーバーを選べます。
ザラザラした砂糖がかかっていて甘くておいしい。一番安いのが1.65CUP≒8円、画像はTres Craciasと書いてあるのを頼んだ時のもので、3.60CUP≒20円でした。
CoppeliaアイスクリームCoppeliaアイス価格表

キューバ庶民向けの店舗で、店内は非常に綺麗というわけではないですが、従業員がみな網タイツを履いていて何やらセクシーです。
Coppelia Staff

ディナーはカサのオーナーが勧めてくれたレストランでファヒータ/Fajitasとピニャコラータを頼みました。

カマグエイ ディナー レストラン ファヒータ
普通においしい。チップ10%込みで7CUC≒700円 。外国人向けのレストランは高めの価格設定。

次の日の朝食はこんな感じで、3CUC≒300円

Camaguey Cuban Coffeeオムレツ朝食
いかにも観光客向けっぽいレストランでCuban Coffeeとオムレツの朝食。

地元民が行きそうなところは見つからず、、、キューバの朝は遅いのかも。
7時に閉まるカマグエイの銀行  始まる時間が消されているお店  始まる時間4時半
(左から)7時まで営業と書いてあるが開始時間が不明な銀行、平日の始まる時間が消されている日用品店、4時半営業開始となっていてAMかPMか分からない服屋さん

ディスコに挑戦

暗くなってきたので、若者が集まるディスコに行ってみようと、Maps.meで検索。20分ほど歩いて8時過ぎごろに到着しました。
表のドアは開いてないので、裏に回ってみると、従業員が談笑しています。
中に入りたいというと、入場料は10CUPと言われ、20CUP札しかなかったので、それを見せると、ビールを買えと言われ、40CUP払わされました。200円相当なので、別にいいのですが、、、
しかし、音楽らしきものは一切聞こえてきません。
聞くと、人が集まるのは夜10時頃かららしいです。

カマグエイのディスコ外観。夜10時くらいからオープンするらしい。

しょうがないので、一旦中心街へ戻ってきました。

いたるところのレストランからキューバらしいミュージックが聞こえてきたり、フラメンコダンサーがいたりします。

いい時間になったので、もう一か所違う場所にディスコがあったので、そちらにも行ってみました。夜10時くらいになると、音楽が鳴り響き、外からも盛り上がっているのが伝わってきます。
しかし入ろうとすると、入り口のセキュリティに、長ズボンじゃないと入れないといわれました。
確かに、男は全員長ズボンを履いているようです。
しょうがなくその日は退散しました。

もう一つのディスコもわざわざ行って、また半ズボンだから駄目だと言われてもむなしいので、最初のところに行くのはやめました。次の日長ズボンを調達することにして、ディスコは翌日以降にお預けにしました。

その日の夜は11時くらいまでバーで音楽を聴いたりして楽しみました。

夜も子どもたちが遊んでいるところを見ると治安はいいのだと感じます。

次の日の朝、街を散歩していると、何やら人だかりができていて、綺麗に着飾った女の子たちが建物の奥に入っていきます。
ダンスの発表会か何かがあるようで、チケット売り場には列が出来ていました。
5CUP≒25円と聞いていましたが、自分の番が来たら窓口のおばちゃんに5CUC≒500円だと言われました。
外国人には5CUPで販売してないそうです。
別に5CUC払ってもいいのですが、たまたま手持ちがありませんでした。
取りに帰るのも面倒だったため、他に並んでる人に一枚多く買ってもらって20CUPで買い取らせてくれとお願いしました。
お願いした男の人は快く僕の分のチケットを購入してくれ、20CUPもいらないといってただでくれました。

ショーは子ども達が実に多様な踊りを披露してくれ、大満足でした。
ディスコには行けませんでしたが、思わぬ収穫があり、カマグエイでのいい思い出が出来ました。

まとめ

カマグエイの街並み
世界遺産にもなっているカマグエイのカラフルな建物
カマグエイの全体図
カマグエイの全体図 はじからはじまでは45分から1時間程度。タクシーなら5CUC程度。
カマグエイ中心部詳細マップ
カマグエイ中心部詳細 どこも歩いて15分程度

キューバについての情報は圧倒的に少ないとはいえ、ネット検索を行えば必要最低限の知識は容易に手に入ります。
週末を利用し、わずかな肉体的・経済的・精神的負荷でこれまで行けなかった国々へ行けるようになっています。

このブログを読んで、一風変わった週末の過ごし方に興味が出たら、まずはグーグルフライトの目的地無し検索が始めの第一歩です!

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